2013年9月12日木曜日

分析005

次回の動画投稿は9月19日(木)前後を目安にお願いします。最終期限は9月26日(木)です。





今回はワンポイントです。

「トップハンドが詰まってる」状態です。腕の筋肉が緊張し、トップハンドの肘の抜けが悪い状態の事を表現しています。おそらく上腕二頭筋が緊張しているのでしょう。肘を下げ気味に構えると、よく起きる状態です。そのせいで、トップハンドの肘の抜けが悪いです。

基本的に、下の写真のように肘を挙げた方が良いです。トップハンドの肘がグリップより上になる状態です。

トップハンドの肘が手より上に来る状態(写真右)を作ろうとすれば、トップハンドの肩関節を内旋させる事になります。一方、トップハンドの肘が手より下に来る状態(写真左)を作ろうとすると、トップハンドの肩関節を外旋させる事になります。

この事がポイントです。

上腕ニ頭筋に力コブを作る形を思い出して下さい。肘を90度に曲げた状態です。この時、前腕を回内させて手首を背屈させると上腕ニ頭筋が緩みます。一方、前腕を回外させて手首を掌屈させると、上腕ニ頭筋が引っ張られるので収縮する力が強まります。ですから、力コブを作る時は、前腕を回外させ、手首を掌屈させた方が良いのです。

これと同じ理屈でトップハンドの肘を挙げて肩を内旋させると上腕ニ頭筋が緩み、弛緩させやすくなります。一方、トップハンドの肘を下げると肩が外旋しやすく上腕ニ頭筋に張りが出来て緊張しやすくなります。

ですから、トップハンドの肘を下げて構えると、トップハンド側の上腕ニ頭筋が緊張しやすくなるのです。また、トップハンドの肘を下げるとバットを下から支える形になるのに対して、トップハンドの肘を挙げるとバットを上から掴む形になる事も大きな違いです。

もちろん、肘を挙げたら挙げたで、確かに肘を挙げるために筋肉の収縮が必要になります。しかし、それは上腕ニ頭筋のような末節部に近い筋肉では無く、体幹の大きな筋肉を使って行なう事になるので、まだ、その方が良いのです。結局どちらにしても、900g前後のバットを構えようとすれば、筋肉をどこかで使う事になります。トップ型の場合、そこは特に重要な問題になるのですが、トップ型で構えるのであれば、思い切って肘を挙げてしまった方が実は楽だと言う事です。

ですから、下の写真くらいの感じで肘を挙げて、トップハンド側の肩関節を内旋させた方が良いのです。そして内旋させると、もちろん懐が開く感じになります。

写真)肘を挙げて、肩を内旋した状態(ユリエスキ・グリエル カルロス・デルガド)
 
こうした、構えは、前回ラボで行なった「ボトムハンドで下から支え、トップハンドで上から掴む形、懐を開ける捻り方」をやると、出来ます。

この構えを思い出して下さい。

今回、ホセレイセスJr君で、そのポイントを重点的に行なったので、その動画を見て下さい。このような構えの方が、トップハンドがリラックス出来ると思います。

今回は以上です。


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